株式会社NEWRON 代表取締役社長 西井香織さん インタビュー

6月29日、西井社長にインタビューさせていただきました!

経歴:1992年生まれ。2011年近畿大学薬学部に入学。4年生の時に立ち上げた2つの学生団体の事業化を目指し、6年生から2年間休学。2017年7月に起業。「教育✕マーケティング」を中心とした事業で多数の企業とコラボする。2018年5月に復学。勉強と会社経営とを両立させながら、2019年3月には薬剤師国家試験に合格して大学を卒業。現在は大学、企業、行政と連携したワークショップやイベントを運営する会社を経営しながら、大学でビジネスデザインの講師としても活躍中。薬剤師の免許を活かし、ヘルシーなお菓子”薬膳菓子”の開発にも取り組んでいる。

―大学でサークルを立ち上げたと聞きましたが、どんな理由があったのですか?

ただただ友達が欲しかったんですよね。薬学部内のサークルでは、友人関係が上手くいかなくて、ほぼ一人ぼっちで過ごすことになったんです。それで、他学部や他大学サークルに足を運ぶようになって、8個掛け持ちした時もありました。とりあえず色んな人と喋ろうと思って行ったのですが、やっぱり途中から入っても、壁を感じて…。そこから、自分でつくろう!ってなりました

―「居場所を見つけられないなら、自分で作る」っていう、その行動力がすごいです。

確かに言われてみれば。小さい頃から負けず嫌いだったんですよね。見返してやりたいっていう反骨精神が原動力なんだと思います。「やらない方が嫌」なんです。

―気分が落ち込んだときはどうしていますか?

気分が下がったときは、人に会いに行く事を意識してて…。人に会うと結構、頑張ろうってなったりとか、新しい兆しが見えたりするので、相談しに行きます。人に会って話すと、「こういうやり方あるんだ」と、次にやることが見えてくるじゃないですか。

―では、現状に悩んでいる就活生は、誰かにどんどん相談した方がいいのでしょうか?

どんどんしてった方がいい相談できる人を見つけられたらいいよね。自分も就活対策とかの面談とか行きまくってました。その時に、自分にとって、しっくりしたアドバイスくれる人がいたので、それが良かったですね。

―就活サービスの中で、どんなものが良かったですか?

面接対策、グループディスカッション対策、難関インターンとかです。そこにくる子達もめっちゃレベル高くて、その中で自分が成長できるのもあるし、そこでのつながりとかもめちゃいるし…。それこそ、初めて大きい仕事の案件を紹介してくれた人も、そこで出会った人なんですよ。当時はお互い学生で、その人も起業したんです。その人の知り合いの知り合いが百貨店の案件をやっていて、私に仕事が回ってきたんです。

―そういったご縁を繋いでいくうえで、大切なことはありますか?

お互いのメリットを考えて、自分が何を提供できるかを意識しています。相手にメリットを提供しようと思うと、自分自身に何か強みがないといけない。まずそれを作らないとだめだなっていうのはありますね。

なので、「この人は自分に何があったらコラボしてくれるんだろう?」と思って、スキルをつける。自分が利用価値のある人間になるためにはどうしたらいんだろう、って。UVPって聞いたことありますか?Unique Value Propositionといって、マーケティングの用語で使われます。相手が求めていて、かつ他の人では提供できないことで、自分が提供できることを、どうやって価値を高めていくか…みたいな感覚があります。

就活でもそうですよね。「いろんな人がいる中で自分を取るべき理由」みたいな。アタックする人によって求めていることは違うので、私はそれに合わせて「あ、この人だったら自分はこの提供をしよう」って自分を変えているけど。でもこれを仕事でできる人は少ないから、確固たる自分にハマる人を探すっていうのが普通やと思います。

―就活においての面接とかでは前者ですよね。「この会社はこういう人材を求めているから、こういう自分でいく…」みたいな。

企業に対してのアプローチって、人と話すときと共通点があると思うんです。 例えば「スポーツやってました?あ、やってないんですね。じゃあ、楽器やってました?お、やってたんですね、何の楽器ですか?自分管弦楽部入ってて~…」みたいな感じで、共通点をいくつか探っていって、話が盛り上がったりするやないですか。色々自分がスキル持っていると、この人にはこういうことが出来そう…といった具合に、就活でも、自分がスキルを色々持っていれば、その分マッチする企業や人が増えると思います。それに加えて、色々経験してスキルを持つ中でも、自分が一番強い部分を持ってなきゃいけないよね。

―今やりたいことがない人、目標のない人、どうしたらいいでしょうか?

やりたいことがないならそのままでもいいかなって。やりたいことがないのって、現状に満足できているからだと思うんです。私からしたら羨ましいって思いますね。「やりたいことがあって、羨ましい」と思うのなら、なんで「やりたいことがある人が羨ましい」と思うか考えてみてください。自分の気が付かないところで、やりたいことが本当はあるかもしれませんよ。

―今後やりたいことはありますか?

競合優位性のある事業がしたいなってずっと思っています。自分しかできないこと。学生の時にすごく感じたんやけど、自分がやっている事業って普通にまねされちゃうよなって。学生ってスキルもないし、経験値もないから…すごく無力だなと感じて。だからこそ、薬剤師の資格は取ろうってなりました。

あと、大学の授業でビジネスを教えているからこそ、ちゃんと自分が良い事業を成功させたいって思いが、すごい今のやりたいことに繋がっているかも。一般消費者向けの事業って、最初全然儲からないんです。授業で、消費者向けのサービスのノウハウも教えているけど、実際に自分が成功してないのに教えるのはどうかなって。消費者向けサービスで、薬剤師の資格を活かせるのが、今取り組んでいる「薬膳菓子」の開発に繋がっています。

―就活で悩んでいる女性へ向けて、アドバイスがあればお願いします。

学生のうちに、個人でも食べていけるようにするのが良いと思います。そのためにも、色々な事を経験することが大事だと思います。あとは、インターンの経験も大事だと思います。自分は学生の時、薬局で働くことが目標でしたが、インターンに行くことで、実際の仕事と自分の理想とのギャップに気づくことが出来ました。学生のうちに、できたら長期インターンとかに行けたらいいと思います。

目標に対して、エネルギッシュに突き進む西井さん。今後の事業について、真剣に語る姿が印象的でした。

改めまして、インタビューにご協力頂き誠にありがとうございました!

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