株式会社スポカラ 鶴見由加里様

【プロフィール】

長野県安曇野市出身。高校卒業後、経理などの事務職を経験。2008年、地元の出版社に転職し、営業・取材・撮影・校正などの雑誌制作のノウハウを学ぶ。2013年に独立し、長野県”初”のスポーツに特化したフリーマガジン「SPOCOLO」を発刊、2020年12月1日よりWEB移行。また信州の食べ歩きパスポート、中信版「500円でどうずら!?」・南版「500円でいいだぁ!?」を発行。2020年10月10日よりSBC信越放送と連携し、「スマホで食べ歩きパスポート」がアプリで登場。「地域の皆さんと、サポーター、ファンの皆さんとみんなで作る”スポカラ”」そんな思いで、地域とスポーツを結びつける存在でありたいとの思いから精力的に活動をされています。

 

【インタビュー内容】

起業したきっかけを教えてください

プロスポーツや、地域スポーツ、子どもたちのスポーツを観るのがすごく好きなんです。それを取り巻くファンとかサポーターさん達が土日にも応援に行って雨の中、雪の中でも応援している姿を見て、何にそんなに夢中になっているのだろうと興味を持ちました。 選手たちだけでなくてそういうファンやサポーターさん達も含めて雑誌にしてみたいって思ったのがきっかけです。

もともと社長になるつもりは一切なくて、会社に就職してサラリーマンとしてそのようなスポーツ雑誌を作りたいと思っていました。ただ長野県にはスポーツ雑誌がなかったので、出版社の社長の方々にお会いして、スポーツ雑誌を立ち上げて、そこでサラリーマンとして働かせてほしいという逆面接のような形でずっと動いていました。しかし、出版社の社長の方々に興味がないと断られてしまいました。当時私は会社も辞めてしまっていたので、どうしようと思って、会社を立ち上げるしかなかったという感じです。

 

起業して苦労したことは何ですか

起業してから急にたくさん請求書がくるようになって、とんでもないことやり始めちゃったなと思いました。正直後悔しかなかったです。今は後悔からやってよかったという気持ちに変わっています。自分のやりたいことを貫き通し、間違いなく、人のためになっていると確信したからです。

特に田舎では女性が起業することがすごく珍しいので、近くに住むコミュニティの中で、すぐ話題に上がってしまいます。そこはとても大変でした。

自分がすごくいいことをやっているのに、なんで叩かれるんだろう、なんでこんなに頑張って一生懸命やっているのに叩かれるんだろう、というのはずっと引きずっていました。でもある時期になったら、起業は自分で選んだ道なので、わかってくれる人だけそばにいてくれればと吹っ切ることができました。

 

女性で得をしたこと、損をしたことはありますか

女性の社長は、珍しがられるので、一人で立ち上げた経緯などは今でも聞かれます。

一方で女性の社長は長野県では少ないので、相談する相手がいないことが最も苦労しています。

男性の社長さん同士だったら、タイアップした新企画の話がすぐ進むところ、女性であるからこそ、外で打ち合わせをしまうとそれが変な噂になったりなどして、とてもやりづらく、長引いてしまう原因はあると思います。

 

仕事をする上で大切にしていることはなんですか

基本的に最初のころはインタビューしていたのですが、もう1人でできる範囲ではないので、そこはプロの方たちにはやってもらっています。出版社なのに文章を書くのがあまり得意ではなくて、『苦手なことは捨てなさい』と社長さんに教わって、2年目ぐらいからプロの方に任せるようにしています。

また仕事に対して間違ってないっていう自信だけは最初からありました。理解してくれる人も居ない中で、絶対いつかは周りが理解してついてきてくれるっていう思いだけは8年間曲がらなかったですね。

自分のやっていることに自信があるからこそ強く突き進めました。

 

取材の際に意識している事は何ですか

1時間取材があるのだったら 選手たちに和んでもらって、この取材1時間をすごく楽しかったなと思ってもらえるように気をつけています。

硬い取材にせず笑顔で始まって笑顔で終わるような取材を心がけています。例えば難しい話しをしていたら、いきなり途中でプライベートな話をしたりとかちょっと笑わせたりとか、そういうふうにやっていますね。

 

どのような人と働きたいですか

1番大事なのは素直さかなと思います。素直な人は、仕事も早く覚えるし、努力するし、成長も早いですね。こちらがアドバイスをしても、『いやいや…』となってしまう方は、やっぱり成長もなかなか見えないし、辞めていきます。

素直じゃないとすべてが上手く行かなくなってしまいますね。結局、素直さが全てに影響しています。

いつもニコニコしている人当たり良い方と働きたいです。実際に私の会社もそういう人が多く、雰囲気が良く働きやすいです。

 

就活生に向けたメッセージをください

給料や待遇が良いとか、そういうこともやっぱり大事だと思います。でもやっぱり1番大事なのは、本当にそれが自分がやりたいことなのかどうかだと思います。自分のやりたいことはもしかしたら趣味の延長かもしれないですね。

そうでないと、どんなに給料良くても続かないと思います。本当にやりたいことを見つけて、就活をしてもらいたいし、もしその事業がないのであれば、個人事業主からでもいいので立ち上げるっていうのは1つの手段だと思います。若いからこそやり直すことができると思います。

皆さんもやりたいことがあって独立したりとかあるかもしれないですけれど、借金したり、最初は理解されなかったり、自分の私生活の時間がなくなったりしてもそれでもやりたいことがあると思えれば独立することができると思います。

 

好きなことを仕事にすることに関してはどのように考えていますか

好きなことを仕事にしない方が良いってよく言われていますが、それはすごくわかります。私はスポーツ観戦が好きで、趣味でその時間を作っていたのに、それが趣味じゃなくて仕事になっていきました。楽しくて見るというよりも、勉強として見ているようになっていきます。ですが本当に好きなことを仕事にしないと、やっぱ折れてしまい、自分がブレてしまうと思います。好きな事・趣味を仕事にしても、多分新しい趣味がまた生まれると思います。

 

鶴見様が起業してから現在に至るまで自分が考えている軸が一貫していて、それを実現できていることが、とても素晴らしいと思いました。私は、好きなことは仕事にしてはいけないと考えていたので、好きじゃないと続けることができないという鶴見様のお考えがとても新鮮でした。私自身、好きなことを探したいと思いました。貴重なお時間の中でのインタビュー、誠にありがとうございました。

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