こんにちは! 就活女子会です!
2/28に中央区八丁堀女性センターブーケ21にて「就職女子会」を開きました! 参加者は17名です。
今回講演してくださったのは砂永美んさん。普段は障害者就労施設の商品を観光地で販売斡旋しています。また、最近では商品開発や発達障害の講演に登壇しています。

最初から「発達障害は大したことない」と言い切っていらっしゃいました。むしろ、普遍性から外れるので面白い人間であるともおっしゃっていました。
砂永さんはディスレクシアという学習障害を患っており、読み書きが苦手です。この障害はおよそ100人に1人はいるとされています。ロンドン芸術大学卒業後、職を転々としつつ現在公益社団法人の社長をしています。
ロンドン芸術大学で24歳の時に大学の先生にディスレクシアではないかと言われたそうです。先生には「論文書かなくても卒業させる。その代わり、他のことをしてくれ」と。
そういった観点ではイギリスは20年進んでいると。合理的配慮をし、プロセスを重視するのは一般的だそうです。日本も最近この傾向になってきてはいますが、それでも進んでないと砂永さんはおっしゃいます。
学校では40%しか18歳はいないそうです。それ以外は社会人として一度経験を積んだ人達です。社会に出てから勉強するのが許されており、何歳からでも挑戦できる環境だとおっしゃっていました。
英語は得意で、とにかく英語で食っていこうとしていた時期もあったと聞きました。30代の時には外資系の秘書を務めていましたが、3か月ほどで辞めさせられて点々としていました。一番の理由はやはりディスレクシア。社長に「馬鹿にしているのか」と怒られたこともあったようで……。
家に帰れば「孫の顔見せろと」言われ、プレッシャーに感じていた30代。実家に帰るのが嫌になり、当たり前を押し付けるような母が嫌いになった時期もあったと。現在は仲が良いそうです。
その頃は本当にお金がなく、手持ちが200円しかない時もあり貧しい中暮らしていたと沈痛な表情で語っていました。生きていくことさえ大変でしたが、決して誰にも言わなかったそうです。今思えば助けを求めるべきだったと考えていました。

日本はいろんなところがおかしいとはっきり言明していました。例えば、社会人になったらいきなり化粧がマナーだと言われたり、一回就職活動に失敗しただけでレッテルを張られたりするのは変だと。「この年齢だからこれをしなければならないというのはない」ということも念押ししていました。
――現在43歳。「何歳までに何をやるか」を書くノートに色々と夢を書いているそうです。そのノートに区切りとして3年後、10年後、15年後とありました。15歳の時には「ロンドンに行く」と書いたとおっしゃっていました。少し前までには社長になると書いてあったらしく、書き換えたと笑いながら話していました。今の夢は、60歳までにウィーンに行きたいそうです。
最後に、砂永さんは私たちにこう力強くおっしゃっていました。
・夢は必ず叶うものではないから軌道修正したっていい
・親の言いなりにならず、変に悩まないこと。そして、自分を持つこと
・社会課題の解決を事業とすることによって面白い人生になった
就職の話というよりは、ほとんど人生の話になっていましたね。こういうところも就活女子会の面白いところです。

30分ほど講演をした後、皆さんと楽しくお話ししました! 社長になって思ったことや、私たちの悩み相談にも乗ってくださいました。0から1を作り出す難しさも知ることができました。
後半では「20万/200万あったら何をするか」についてディスカッションしました。みんな、それぞれ意見を出し合い紆余曲折しながら班ごとにまとめあげました。なかなかないテーマなので、夢が膨らみ楽しむことができました。

砂永美んさん、ありがとうございました!

午前中のミーティングの様子も少しだけ紹介します。
この場で初めて会う仲間もおり、顔合わせもかねて自己紹介をしたり、女女園での企画を話し合ったりしました。



お昼ごはんは手作りのサンドイッチでした!


午後からは美んさんのお話です。


みんな話に引き込まれて真剣な表情でした。





埼玉寄りの東京育ち。精神年齢は中二病を患った5歳。
社長とご縁があり、体験入社としてオクトエルでライティングを担当。「女性とは何か」と悩み続け、一時期TGとして振舞っていた。
哲学を学び、独自の死生観を織り成す其れはまさに混沌の使者(いいのかそれで)。見る側面によって変わって見えるタンザナイトのような人間。多芸で多趣味なので、様々な視点で物事を見るのは得意。……こわいひとじゃないよ。