マルキン食品株式会社 吉良扶佐子様

吉良扶佐子様

【プロフィール】
マルキン食品株式会社代表取締役。
1966年熊本市生まれ。フロリダ大学ビジネスファイナンス専攻。米国AT&T社でマーケティング担当マネージャー。2012年11月、マルキン食品㈱経営企画室長、2016年4月同社常務取締役就任、2016年10月から現職。創業106年を迎える熊本の食品メーカーとして「愛ある味のパートナー」という使命を掲げ、2020年11月には通販専門サイトの運営会社「(株)B-GENKI(ビーゲンキ)」を立ち上げる。「おいしく食べて元気に」をコンセプトに、新開発のヘルシー食品を通じ、健康になる食生活をサポートする。

【インタビュー】

ー社長に就任した経緯を教えてください


弊社は私の曽祖父が創業しまして、106年になります。元々私はアメリカに長くいて、日本に帰る予定は全くありませんでした。ですが、やはり故郷はいいものですし、親元に戻って親孝行できればと思ったんです。
それに加えて、アメリカと日本の架け橋になりたいと思っていたので、会社のことを勉強してアメリカで支社を立ち上げたいと思っていました。ただ、ここまで会社が大きいと会社を学ぶことも一筋縄では行かず、悩んでいたところで熊本地震が起こったんですね。工場は大破し、製造ができなくなったときに、ここから会社を支えていこうという思いが強くなりました。それが大きなきっかけだったと思います。

 

ー学生時代はどのように過ごされていましたか

学生時代のころから、日本とアメリカの架け橋になりたいという思いがあり、何らかの形で貢献できればと思っていました。アメリカでは電話会社に勤めており、英語が話せない日本人のサポートを行っていました。そこで少し架け橋になれたのかなと思っています。現在こちらで仕事をするにも、アメリカで学んできたことが自身の強みだと感じていますし、その部分で会社に貢献したいと思っています。
そこで新規事業部を立ち上げて積極的に海外事業を展開したり、現在は「B-GENKI」という新しいブランドを立ち上げたりしています。
そのきっかけとしては、弊社が提供する日配食品は海外に商談に行っても、賞味期限が短いという理由で却下されてしまうんですね。そこで現在は商品開発を進め、賞味期限が1年になる商品ができ始めています。

やはり日本とアメリカでは食文化が全く違うんですよね。アメリカでは「納豆って何?」という方が大半ですし、だからこそ日本での定義を超えたアピールができればと思っています。ご飯にかける納豆ではなく、おかずとしてとか、ビーガン・プロテインといったアプローチもできると考えていますし、色々なチャンスはあると思っています。

 

ー仕事をする上で大切にされていることは何ですか

まず、私は社長という立場でもあるので、相手の立場に立って物事を考えることが大切だと思っています。自分が上だからという目線ではなく、自分が社長からこういう風に言われたらどう感じるだろうとか、自分が他社で働いていた時の経験を思い出しながら、それをもとに色々と取り入れています。
私がいつも幹部に言っているのは相手の痛みがわかる上司にならなければ、相手のことはわからないということです。
また、やはり仕事というのは楽しんで欲しいというところで、私もできるだけワクワクしていろんなことに取り組みたいなという風に思っています。社員から「仕事がすごく楽しいです」と言われた時はとても嬉しいですし、仕事は楽しんだら駄目と言うような考え方はやはり良くないな、と。楽しむための工夫も考えていかないといけないなと思います。

もう一つ、大切にしていることは自分の健康管理ですね。やはり身体が資本ですから。自分のことをさておいて忙しく働いているような部署は、もっとやり方を考えたほうがいいんじゃないかと。一筋縄では行きませんが、その点意識改革して、自分にかける時間を作っていって欲しいと考えています。

 

ー働いて特に楽しいと感じられる場面はありますか

全部楽しいですよ。確かに思い通りには全ていかないので、そこで諦めるのではなく、それを実現させるためのチャレンジをゲーム感覚に捉えています。結局ネガティブはネガティブを呼びますし、ポジティブはポジティブを呼びますので、何か立ちはだかるものがあった時にはどうすればこの壁を破れるだろうとか、いろんな人に相談したりして、解決しながらやっています。

 

ー特に健康に気をつけていることはありますか

元々弊社が健康食品を扱っているので、不健康だと説得力がないですから。私自身も健康管理に気をつけて、食事もバランスよく食べることを心がけています。
また私自身が経営しているスポーツジムで週に5回、朝にトレーニングをしてから仕事をしています。それがストレス解消になっていますし、趣味を仕事にできているんです。毎朝早くトレーニングに行くとエンジンがかかりますし、それが日課になると成果を出すために夜の過ごし方も気をつけるので、良い循環になっていますね。

 

ー1日のスケジュールや働き方について教えてください

これからどういったことをやって行けばいいのかということを常に考えて働いています。やはり会社、組織というのは人で成り立っているので、弊社のメンバーが「こういったことをやって行きたい」という一つのゴールを共通認識として持っていることが大切です。なので各部署の長と月に1回ミーティングをしているんですよ。
私も社長になって今年で5年目、まだまだ新米なので、やはり大先輩の社員もたくさんいます。そういった社員から色々な情報を収集することは、自分のためでもあるし、「自分としては会社をこういう風にしていきたいんだけど、どういう風なことをやっていけばいいか」というコミュニケーションを行なっています。
今は仕事の時間の大半をミーティングに費やしているような感じですね。

 

ーどのような人と働きたいですか

自分が多くのことを学べる人ですね。話していて新しいことを学べるような人から、色々なことを吸収したいです。そのような方は色々なことにチャレンジされていますし、考え方がはっきりされている方が多いですね。

 

ー女性として得したこと・損したことはありますか

あまり損したことは感じたことがないですね。
ただ熊本はまだ女性経営者が少ないですから、大勢が集まる場では覚えていただける分、こちらが相手を全員覚えることに苦労することがあります。
あとは、宴会の場などでは男性が主導となってしまうことが多いので、寂しい思いをしてしまうこともありましたね。

 

ー就活生に向けてメッセージをお願いします

就活はどれだけやる気があるのかをアピールすることなんじゃないかと思いますね。
また若い人へのメッセージとしては、やはり何事にも挑戦してほしいです。失敗しないと何事も学べないんですよね。失敗というのはなかなか厳しいですが、自分が考えて実行した結果失敗してしまったなら、それはそれで自分自身の糧になると思いますし、やらないと全く分からないですから。やはり行動あるのみです。

<インタビュアーからの一言>
日本とアメリカの架け橋になるという思いのもと、積極的な海外展開とともに、社員とのコミュニケーションを大切にされている行動力に敬服いたしました。
また全ての質問に明るく答えてくださった吉良様のお人柄が非常に魅力的でした。貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。

 

 

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