株式会社テレノイドケア 宮崎詩子社長 インタビュー

<仕事をするうえで重視していること。仕事のスタイル>

事業を通して実現しようとしている目標に対し、それやってみたいな、と思う人が集まり、自分の得意なスキルを提供し合う。高品質なサービスを一緒に創り上げていくことを楽しむ。

<<仕事をするうえで重視していること。仕事のスタイルに影響を与えた出来事やそう考えるようになったきっかけ>

 20代の頃は人形制作や販売、教室の仕事をしていた。新しいものを作り出して、ファンになってもらい、お金に変えていくというビジネスのスタイルだった。これは両親から引き継いだ仕事だったので自分から望んだわけではなかったけれど、お人形が好きというお客様がいて、その中から人形作家や講師になった人がいる世界だった。いつも次々に新しい挑戦をしているので忙しく、お金は貯まらなかったけれど、充実していたという記憶だ。

 同時期に同居していた祖母の認知症介護も15年経験し、仕事への情熱がどんなにあったとしても思うように行動できない苦しさ、お金が無くて何も出来ないということも味わった。一方で、祖母のペースに歩調を合わせて暮らしてみると、とても幸せで楽しかった。その祖母も2012年に亡くなり、我が家の長い介護の時間は終わった。嬉しくもあり寂しくもあり、というのが実感だった。

 人生は変化の連続で、仕事を通して関わり合うことは人生の一部だし、また、一時的なものでしかない。だから、お互いに「あの時はいい仕事したよね」と思っていられるようにお互いに努力したり苦労したりすることが、「働く」という時間を価値あるものにするのだろうと思っている。

<主な1日、1週間、1ヶ月のスケジュールなど働き方のスタイル>

 弊社は現在、事業の立ち上げ期にある。法人の設立は3年前だが、私が引き取って本格的に関わることになったのは今年の3月から。新たな事業計画を立案し、資金調達をする段階なのでいつまでに何を整えておく必要があるかを逆算して達成していくことになる。一方で、プロジェクトとしては一昨年から続いているため、テレノイドケア導入先の施設での人材育成研修もしている。私は東京が拠点なので宮城と関西に月1回の出張をしている。

 私の仕事はビジネスの形、サービスの形を考えて最初の設計図を作ることなので、常に考えながら暮らしている。考えたことを伝えるために資料を作ったり、人に話してより良いアイデアに進化させたりしている。
資金調達後は、アプリケーションやロボットを作る予定なので、予定の管理や、設計をより良いものにしていく作業が続く。そして、1年半後には現在のサービスがワンランク成長した状態になって提供できること。すべての業務はそのゴールからの逆算でタイミングを設計していく。

<女性の社員を求める理由>

 女性が得意とする能力を発揮して欲しいから。大前提として、仕事に対してプロフェッショナルであることと性別は無関係なので、その部分はクリアしている上での話。

 メンタル、フィジカルそれぞれにおいて女性という性が得意とする部分と苦手とする部分がある。それは男性にも等しく言えることで得意と苦手がある。

 さらに、女性であれ、男性であれ、女性的な部分と男性的な部分を持っていて、そのミックス具合はひとりひとり違う。事業を発展させていく上では能力を補完し合うことが必要になると思っている。そのためには、まずその人自身が自分の持ち味としてのジェンダーを大切にしているという生き方が大切で、それが業務に付加価値をもたらす状況を作り出してもらいたい。

<こんな方と働きたい>

  • 失敗を防ぐために真剣な人
    自分の不得意なことを不得意だと周知でき、代替策を考えたり手を打てたりする。
    作業時間の見積もりの精度が高いほど働きやすい環境に貢献していることになる。
  • 「契約」を大切に扱える人
    仕事はあらゆる物事が「契約」という信頼関係の上で展開していくので、雇用や受注、発注などの取り決めを大切に扱う。
  • 自分の労働の金銭的価値を説明できる人
    業務には売り上げに直接貢献する業務もあれば間接的に貢献する業務もある。いずれの場合でも自分の労働を適切に自己査定して、客観評価を受ける必要がある。
  • 目の前の作業に夢中になれる人
    ポジティブに仕事を楽しめるということは重要なスキル。

 新卒だと、全部というわけにはいかないと思いますので、上から順に大事だと思ってください。最初の「自分の不得意なことを不得意だと周知でき、代替策を考えたり手を打てたりする」ことは最低限必要な要素と考えています。

 社員は私のほかにテレノイド5体だけですので、それでもよければ、私とテレノイドをきっかけにロボットと暮らす未来を実現しませんか?

株式会社テレノイドケア

https://telenoid.co.jp

関連記事

PAGE TOP