株式会社いと 代表取締役社長 山崎いずみ 様

【プロフィール】

山崎いずみ 様

長野県出身。小学生の時に本で里親に育てられた人の自伝を読み、大学で幼児教育について学ぶ。学生結婚をし、出産する。子どもが生後半年で復学をし、卒業後、世帯主としてアルバイトをする。2008年に夫の勤務地であった滋賀県に移住。2013 年に「株式会社いと」を設立し、滋賀県初のコワーキングスペース「 ROOT 」 を立ち上げる。現在はコワーキングスペースの運営とエディブルフラワー(食用花)の生産事業を営みながら、女性起業家のアワード「 J300 」 の滋賀のアンバサダーなども務める、 3 児の母 。
起業した会社の運営と別に 、認定 NPO 法人四つ葉のクローバーにも勤務 。

 

起業された会社では、どんなお仕事をされているのですか?

コワーキングスペースって知っていますか?起業家がみんなで一つの場所をシェアするスペース です。カフェだと仕事しにくいですよね?シェアハウスの起業家のオフィス版だと思ってもらえれば結構です。このコワーキングスペースの運営を滋賀県で行なって い ます。

あと、エディブルフラワー という食用の花を生産する農業も行なっています。この二つが、私が運営する主な事業です。

 

四つ葉のクローバーではどのようなお仕事をされているのですか?

アフター支援といって、主に卒業生の支援を担当しています。卒業生の困りごと、借金、仕事へ行けないなどの相談に乗っています。

 

アフター支援を受けるのに 、年齢に関係はありませんか?

何を持って自立ですかね?子ども達の成長過程や様々な差があるので、年齢が何歳なので終了するなど、こちらから支援を切ることはありません。自立できる子は相談先を既に持っている、人間関係が築けているなど、こちらを頼らず生活している子もいます 。そうじゃない子たちはしんどい時に連絡をくれるので 関係は続きます。

 

アフター支援というのは、相談に乗るといった形ですか?

そうですね。基本的には相談に乗っていますが、相談だけで終わりません。ゴミ屋敷のようになっている子の家に行って掃除したり、手伝ったりすることもあります。主には社会的な支援機関に繋ぐ、行政の手続きのフォローなども一緒に行います。

 

一日のお仕事のスケジュールを教えてください。を教えてください。

私の場合、何時に出勤するといった規定はありません。基本的に自分の会社と四つ葉のクローバーの両方をやっているので、日によってスケジュールが違います。四つ葉の出勤の際は、主にクローバーの子どもたちの約束に時間を合わせています。今日はちなみにずっと四つ葉にいます。朝からアフター支援を行い、防犯カメラの設置を行いました。

 

一日中、四つ葉にいることもありますかりますか?

そうですね。四つ葉の施設にいるというより、外でアフター支援の子どもたちと会うことがメインですね。本当に日によって違うので1日を管理しています。

 

仕事をする上で重視していることはありますか?

責任を持つことと、自己満足です。

 

自己満足というのはどういうことですか?

自分が幸せ幸せな状態を作れていないと人を幸せにできないし、人に関わる・支援するという余裕は生まれにくいと思っています。自分が日々している仕事内容に納得したり満足をするということは、明日への仕事の大事なモチベーションになると考えています。もちろん失敗することもあるし悩む、落ち込むこともありますが、それを自分でどう消化するかの工夫が仕事を良い状態でやっていく秘訣だと思っています。自己犠牲は何も生み出しませんからね。

 

自己満足が大切に思うようになったきっかけはありますか?

例えば支援者として「ここで誰かを助けてあげたい。」と思うのも結局自己満足につながっていると思います。自分がしたことが彼らにとってプラスなのかマイナスなのか、最後まで分かりません。それがどうつながるか、最大限力を尽くしても正解は分からないんです。なので、自分が行った行動に他者評価を求めても仕方なくて。これは事業の方にも言えますが、自分がどう考えどう納得してその行動をしたか、そこに分が責任を持って、自分はこうやったと言えるか、というそこの自信を持つことができないと難しいなと思うようになりました。自分が出来る限り最大限の知識や知恵、人の助けを借りて何を行ったか、そこに納得するという意味での自己満足は大切だと思っています。

実際、私ダメだなと思われたことはありますか?

あります、辛かったですね。支援する側としても、事業主としてもですが、バランスが取れていないと大変だなと思います。

 

大変な環境だからこそ気付かれた意見だと思います。

そうですね。自分で経営判断もしているため、支援でも自分である程度の判断ををすることが出来ているのだと思います。例えば四つ葉では雇われている立場ですが、あくまで組織のために自分に何ができるかという判断をしています。ここにいるときは四つ葉のクローバーの職員なので、お金をもらっている以上、そういった行動をとることが四つ葉のクローバーのためにも若者の為にもなると思っています。

 

働き方の困難に直面した経験はありますか?

アルバイト時代にたくさんありました。主に人間関係ですね。

 

どういった人間関係ですか?

自分より年上だとか、経験年数が長いからだといって、指導者として優れているわけではない人ってたくさんいると思います。それを組織の中の上下関係ということで納得するのか・・理不尽さを受け入れて働くのか、そういった葛藤がありました。しかし、仕事でお客様と接することは楽しかったです。

 

人間関係が起業したきっかけでもありますか?

子育てや家族の在り方を考えた時に「「お金を稼ぎたい!」と思い、起業しました。雇われている以上、時給でしかお金をもらえなかったので、会社を経営しようと。人って、お金以上に時間が大切だと思います。会社を経営することで時間を作って、循環する循環する仕組みを生み出すか、成功するか失敗するかわからないから、雇われる側になり、これだけのお金をもらえて満足するかという二択でどっちを選ぶかですよね。勿論、私みたいにどっちも選ぶという選択肢もあります。四つ葉の社員でありながら、経営もしていますし。

 

失敗のリスクを考えてしまって、起業ということがハードル高く思えます。

そもそも失敗なんてないののですよ。これはうまくいかなかったですね。という一つの方法がありました。じゃあ、次は別の方法を試してみます。それもダメなら別の方法を試すだけです。可能性を絞っていくだけです。そもそも最初からできるなんて思っていません。失敗して当たり前ですからね。上手くいかなくて当たり前。最初から成功していたら、みんな起業しますよ。

 

起業してからも大変でしたか?

そうですね。でも楽しいです。人のせいにしなくて良いということが一番幸せです。良くも悪くも自己責任です。私がしたいと思ってしたことは私の責任です。職場だったら後でもめたりしますよね。起業すると、全て自己責任で、誰も私を責めません。全部自分ですることができるということが起業して一番幸せなことです。

 

最後にどんな最後にどんな方方と働きたいと働きたいですか?ですか?

知的好奇心が強い人。自然に、なんでこういうことなのだろうと目を向けられる人。色々なことに興味を持つことができる人は、、心が豊かに育ったのだと思います。人として優れているのではなくて、好奇心があって、目がキラキラしている人がいいですね。キラキラというのは、目に力があって勢いのある人。そういう若い人とは一緒にいて楽しいですし、仕事したいと思いますね。

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