株式会社ソーシャルEC 代表取締役 佐藤亜美様

株式会社ソーシャルEC
代表取締役 佐藤亜美様

【プロフィール】
介護福祉士。2016年大学卒業後、大手有料老人ホームに2年間勤務する。2018年から、デイサービス、訪問介護事業所、人材コンサル会社の3社を兼務する。2020年にななしょくプロジェクトの事務局長となり、株式会社ソーシャルECを設立。

▼ななしょくプロジェクトHP
https://7syokuproject.com

 

―なぜ介護業界で起業をされたのですか。

学生時代就活をしていて、どんな仕事に就いても超高齢社会が目前だなと思いました。そこで介護業界の現場を知るために、老人ホームに2年間勤めました。その施設でまずは、働く人にとっての環境整備をしなければならないと感じました。そこで、待遇を良くするにはどうしたらいいかを考えていました。給料が高い仕事は、その分価値を見出している仕事です。今の介護の関係性の多くは、高齢者と事業所がお互いの力を消費し合っている構図です。しかしそうではなくて、社会に向けて同じ方向にお互いの力を活かすような介護の形を目指したいと考えました。


―今の事業を始めた経緯を教えてください。

介護にありがちな課題は、その場所に行くことで完結してしまっているサービスが多いことです。そこで何をするかというと、塗り絵やお手玉、ゲームなどを行っています。しかし、本来デイサービスは、なるべく家で生活できるように支援をすることが目的です。塗り絵やお手玉をして、一日でも家で生活できる時間が増えるかというと、どうなのでしょうか。もっと違う選択肢があっても良いのではと考えます。人がいきいきと生きるために欠かせない条件に、社会参加というのがあります。社会参加は、人との交流や外に出て何かをする、それが誰かのためになっている、というように段階があります。高齢者の方は、それを潜在的ニーズとして持っています。社会参加を選択肢として提供できないことが多いために、そのニーズが表面化してきていないのです。しかしこれらは、実施の経験がない未知の領域として感じている方が多く、どのように提供したら良いのかわからないのが現状です。私が勤めていたデイサービスではこのことに先陣切って活動していました。私はそこで3年間の修行を経て、この活動を広めたいという想いから、今の事業を行っています。


―仕事をする上で大切にしていることは何ですか。

一番大切にしているのは時間です。自分の時間を削ってやっている人たちにとって、1分1秒は貴重なものです。私自身も、「5分、10分の遅刻が、これから付き合っていく人の幅を狭めるよ」という助言をいただき、意識が変わりました。ここで必要になるのが、予定の調整力です。もし、予定が長引いて、後の予定に被りそうでも、自分で時間を調整する力があれば、他人の貴重な時間を無駄にせずに済みます。
また、時間も関係するのですが、フェアであることも大切にしています。手伝ってもらって当たり前、やってもらって当たり前、ではなくギブ&テイクを大切にしています。お互いに、恩を受け取ったら返す関係が理想ですね。このバランスが崩れると、搾取になってしまいます。一方的な関係は長く続きません。付き合う相手を見極める視点としても、自分の意識としても大切です。


―女性であることで良かったこと、逆に損したことはありますか。

女性で苦労したと感じることは、あまり無かったです。逆に、良かったことは女性が少ない分、注目してもらえることです。女性の起業家の割合は1割いない程度で、まだまだ低いですよね。この状況はチャンスしかないと捉えていますし、女性の少ない場所に行けばそれだけ目立ちます。鶏口牛後という言葉のように、大きな組織や集団にいて埋もれてしまうよりも、小さな集団でもそのトップになったほうが良いと考えています。世の中の見え方や関わる人が変わってきますね。これも人それぞれですが、私はこの方が性に合っていると思います。


―どんな人と働きたいですか。

一緒に働く人は、自分の持っていない性質・素質を持っている人が良いと思っています。一緒に事業をしていくことを考えるとそういった人の方が、事業が安定化すると思います。パーソナリティの面は、あまり気にしていません。自分と違う素質を持っている人を羨ましがるのではなく、自分の素質に自信を持った方がいいですね。素質は良し悪しではないので。その自信を持つためには、環境が必要です。自分の居場所探しは、慎重に行った方がいいです。自分という存在ではなく、能力が求められる状況は息苦しいですよね。組織の中で働くという選択をするなら、自分の身を置く環境選びは大切だと思います。就活はお互いのマッチングなので、自分が能力を発揮できそうな環境を是非選択してほしいです。


―学生時代の自分にアドバイスをするなら何を伝えますか。

仮説をもって行動をしてほしいと伝えます。何も考えずに行動をするよりも、課題や学びたいことがあって、ここに行けばこういうことが得られるかなというような考えがあるだけで吸収率が全然違うと思います。自分の中で考えがあると、その後の方向性も変わってきますし、その時に繋がれる人も変わってくると思います。目的を持った人のところに人は集まってくると思うし、そこから色々な人や物事に繋がってきます。

 今回は、介護業界で活躍する佐藤亜美様にお話をお伺いしました。目的意識を持って活動されており、介護業界に対する想いを強く感じました!お忙しい中、インタビューのお時間を頂きありがとうございました。

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