株式会社Starting point 代表取締役 鈴木敦子様


【プロフィール】
行動促進研究家。
急成長企業の総務/財務/経営企画室に在籍。
管理職、新規事業案件に携わる。
2009年より独立。2021年に株式会社Starting pointを設立し、法人化。
思考や行動変容の促進に特化。
心理学/認知科学/脳科学分野の知見を活用した独自メソッドを展開。
多種多様な業界の組織開発をサポートしています。
物流グローバル企業(業界売上高世界ランキング5位)・大手小売グループ企業・アパレル大手グループ企業・工業系私立大学・成長フェーズスタートアップ企業ほか多数。
コーチングプログラムは組織エグゼクティブ・個人へも提供。

コーチングを始めたきっかけと、独立の経緯を教えてください。

コーチングを勉強したきっかけは、現役時代マネージャー職で苦労したからです。
仕事の成果をだしても仲間がついてこない。
部下やスタッフとどう関わっていけばいいかわからず悩んでいた時に、上司からコーチングを勉強してみてはどうかと提案を受けたのがきっかけです。

東京で就職し、すぐに結婚を機に金沢に移住。
子育てから手が離れる頃に、地元企業の経理ポジションで復帰しました。
仕事を頑張っていると評価され、だんだんと職種もあがっていきます。
ですが、リーダーポジションに就いても他者との関わり方やリーダーとしてのふるまいをわかっていなくて自己流で空回りしていました。
良かれと思ってやっていることが反映されないという経験にすごく悩みましたね。
そんな折に、コーチングに出会い、そして、心理学を勉強することによって部下との関わりが改善されたていきました。

独立のきっかけは、子どもの高校受験をきっかけに仕事を辞めたことです。
経理、総務から現場や新規事業を立ち上げる仕事をさせていただき、評価もされていました。
ですが、あれもこれもいろんなことを手広くやっていくことになると、家庭もあり、かなりキャパオーバーになっていました。
仕事を辞めて、何をするのかを考えた際、日々の仕事と仕事のための学びの両立。
私自身が苦労したことが仕事になるのでは、ないかというのが独立後の仕事のヒントになりました。
個人で、いろいろな研修や勉強を学びに行きましたが、非日常の学びを自分ごとにしていかすことは、難しかった。
知識を得て出来るつもりになってもいざやろうとすると難しい。
そこで直接、今その方が抱えている課題をマンツーマンで解決してあげられる人がいたらすごく便利だろうなと思いました。

「働く」とはどのようなことだと考えていますか。

生活のために働くと答える人が多いし、それも大切です。
必要性から「働く」を捉えると単なる労働。
やらされ感になって辛いと感じる方もいますが、私にとって「働く」ということは、すごく楽しいことでした。
多くの女性は、結婚を機に名字も変わり、環境が変わる。
特に、家庭に入って子供を産むと社会と少し距離が出ます。
視野が狭くなってしまった私は「働く」ことをきっかけに、様々な刺激や学びがいただけて、なおかつ成長している実感を得て、すごく楽しいと感じました。更に、自分の所得を得るという自立した立場は、とても励みになりました。
私が、常にクライアントにもお話していることですが、「働く」という漢字を分解すると「人偏」に「動」と書きます。
ですから、私は、「働く」とは「人と動くコト」と捉えています。
自分が何をしていきたいのか?
誰とどのように動いていきたいのか?
自分の才能と能力って何だろう?と考えながら動いていく。
自分も成長しながら人と一緒に動いていく
それが結果として働くということにつながっていくと思っています。

女性が活躍するために必要なことは何だと思いますか。

女性の活躍という言葉を耳にするとき、女性管理職を増やそうという動きがありますよね。
役職につくこと。
それが、女性が活躍することなのか?
女性活躍推進の指標の一つに管理職、役職についている男女比率のデータが使われます。
実際、女性の管理職者数の比率は、世界の各国データからみても低いというのも、事実です。
ですが、役職につけないと活躍していないのか?
—そうでは、ないですよね。
また、企業が成長しないと役職というポジションは発生しません。
経済が右肩上がりで成長していたい時代は、企業も順調に成長し、ポジションが次から次へとうまれていましたが、これからの企業がどんどん拡大していくというのは、考えにくい。
そして、上位ポジションがうまっていて、中々昇進することが難しいのは、女性だけでなく男性も同じだと思います。
女性という括りだけで考えると視野が狭くなってしまいますよね。

ですから、活躍という言葉を、どう定義するか、私は、能力や才能を発揮していくことを「活躍」と捉えています。
自身が何をする人であるかを決める。他者や社会に役立つことに能力を発揮する。
そして、自分の納得のいく成長や成果のゴールを決めながら日々進んでいくことが大切だと思います。
そのために必要であれば会社に所属すればいいと思うし、周囲の人たちを巻き込んでいくために役職が必要なのであれば、そういった選択肢を考えればいいだけのことだと思います。

女性がキャリア設計をする上で大切なことは何ですか。

キャリア形成をする上で、大切なことは、周囲に影響されず、主体的に考えて行動できること。
自分の人生の当事者としてどう行動していくかが大切だと思います。
例えば、女性のキャリア形成を阻む一つのイメージで「結婚や出産で、女性のキャリア形成は、難しい」というものがあると思います。
結婚は、パートナーという相手がいる話なので、自分だけでは、決められない。
まして出産は、子どもの成長を支援するという役割も増えるので、思い通りの仕事ができにくくなることは、実際起こり得ます。
私自身も、一般的な女性象に縛られて「ちゃんとしないといけない」と思いこみ、仕事と家事の両立やキャリアについて悩み、苦しい時期もありました。
経験もふまえての話になりますが、パートナーと対話しながら根気よく、応援してもらえる関係性を築き家事とキャリアのバランスを調整しながら行動していくことが大切です。
お互いにとっての、最適な解をともに話しながらみいだしていく。
対話していく姿勢が大切です。
そして、対話しながらともにつくっていくという姿勢は、パートナーだけじゃなく会社やメンバーとの関係性においても同じです。
納得のいくキャリアを形成していくには、人生の当事者として、自らがどうしたいかを考え、周囲に協力してもらえる関係づくりが不可欠だと思います。

仕事で大切にされていることは何ですか。

クライアントに成長や行動を促す関わりが私の仕事です。
ですから、私自身も成長しているか?行動しているか?進化し続けているか?を意識しています。
そして、成長するための学びは、知識学習だけではなく、実際に行動していくことを大切にしています。
学びと聞くとインプットとか知識学習を思い浮かべ、本を読んだりセミナーに行かれたりして学ばれることが多いと思います。
そういった、学びも大切ですが、頭で理解したつもりになっていることが多く、実際やってみると出来ない。
あるいは、行動してみると思っているのとは違っているということは、多々あります。
ですから、学ぶことも含めて、まず行動して自分が体験するということを大切にしています。

自分の能力や才能を知ることは簡単ではないと思いますが、アドバイスをお願いします。

能力は、小さなころから繰り返し現れている行動。
やってきたことや出来たこと。
行動の原動力となる欲求を思い出して言語化するとヒントがたくさん出てきます。
自分の欲求や、好きな事、やりたいことをたくさん話せるように言語化しておくこと。
正しそうな何かに自分を当てはめてあわせていくのではなく。
自分が心から楽しいと感じることや夢中になってやれることを言語化していくと活躍できる場に至っていくことができると思います。

インタビュアーからの一言

自分自身が何をやりたいのか、能力や才能をどう発揮していくかが働くうえで大切なことだとお話ししていただきました。
これからのキャリアを考え、選択をしていくために、とても大切な視点だと思いました。
お忙しい中、お時間をいただきましてありがとうございました。

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