株式会社キャリア・マム 堤香苗様

今回は、株式会社キャリア・マムの堤香苗様へインタビューしました!

【プロフィール】

株式会社キャリア・マム代表取締役社長 堤香苗様

HP: https://corp.c-mam.co.jp

 

 神戸女学院高等学部、早稲田大学第一文学部・演劇専攻卒業。大学在学中よりフリーアナウンサーとしてTV・ラジオのDJ、パーソナリティとして活躍。

 結婚や出産に関わらず、仕事と家庭のどちらも大切に自分らしく働きたい女性たちの活躍の場を提供することを志し、株式会社キャリア・マムを設立。女性の再就労支援実績が認められ、受賞歴多数。

 「女性のキャリアと社会をつなぐ」を経営理念とし、ライフイベントを機に離職した女性たちの再就業や起業といった新しい働き方を推進している。内閣府 規制改革推進会議 行政手続部会専門委員、中小企業庁 中小企業政策審議会委員、経産省 2020未来開拓部会スマートワークに関するワークショップ構成員など官公庁の委員実績多数。 ダイバーシティ、女性のキャリア支援、テレワーク推進等のテーマで講演、執筆と幅広く活動中。

 

【インタビュー内容】

・社長になられたきっかけ

 私は大学在学中から、アナウンス系のサークルに所属しておりまして、そこから15年ほど、フリーアナウンサーとして活動していました。私は妊娠・出産を経て、ある日、子供と一緒に公園に行きました。すると、そこにいた母親たちが、つまらなそうに見えたことに衝撃を受けました。母親が子育てや介護、障がいなど、様々なことがあっても自分らしく働ける、自分の明日を信じられるように生きないと、それを一番近くで見ている子供にも影響してしまうと感じました。子供が近くで見ていると、自分の将来もつまらないと考え、あまり努力しなくなってしまうのではないかと懸念しました。

 そこで、母親たちがもっと笑顔になれるようなことをしようと思い、子育てサークルを作りました。サークルを作ると、私の想いに呼応してくださる方が、全国で1500人も集まりました。インターネットもない時代に、こんなにたくさんの人が集まったことに驚きました。また、集まってくれた人たちに、私がどんなアクションを起こしたらいいのだろうかとも考えていたところ、一冊の本に出会い、“事業を継続的に行う組織を企業という”と書いてあり、私は会社を立ち上げることになりました。

 

・仕事をする上で大切にしていること

 自分の子供に言えないこと、例えば嘘をつくことはしないと決めています。私は、長男が2歳の時に起業しています。そのため、「お母さんはこういう仕事をしているんだよ」と胸を張って言えないようなことはしません。

 また、今できることを精一杯やる、努力することを大切にしています。自分のことを天才だと思っていませんし、他人より何かが優れているとも思っていません。そう思うからこそ、他人と比較せず、自分が今できることを愚直に一生懸命やるしかないと考えています。

 

・女性であることで得したこと

 女性であることで、DJやパーソナリティなど幅広くできましたし、何より、母親になるという経験ができました。母親になることが全てとは思っていませんが、人生の幅が一気に広くなりました。周囲の人みんなになんと言われても、子供が生きていてくれるだけで、物凄いパワーをもらえます。

 

・仕事と家庭の両立について

 どちらかのことをやっている時に、もう片方のことを考えないことが重要だと思います。育児をしている時に、仕事のことを考える、または仕事をしている時に、家庭のことを考えると、集中できませんし、自分が今向き合っていることに対して失礼に当たると考えます。

 

・日々の過ごし方

 私は経営者であるので、全て会社のことに繋がるように考えてしまいますが、経営者が倒れてしまってはいけませんので、体調管理には気をつけています。息抜きには、ドラマや映画を観たり、旅行をしたりしています。息子たちが小さかったときは、博物館に行ったり、電車を見に行ったり、ヒーローモノのショーを見たりしました。

 

・どんな人と働きたいか

 何より、素直な方がいいですね。そして、明るく、勉強することを厭わない方がいいと思います。また、失敗することを恐れないことも重要です。失敗することが好きな人は少ないですが、失敗しないと成長しません。社会人になってから成長する人と、そうでない人の違いは、失敗を恐れずに挑戦できるかだと思います。できることは過去の自分、失敗するかもしれないことは未来の自分です。挑戦するのは、若い時の方がいいです。年齢が高くなるにつれて、失敗から立ち直るのに時間がかかるようになりますから。

 また、特に女性は、褒められて育つので、褒められる・認められることを目標にしてしまいがちです。物差しを自分ではなく他人にもってしまうと、自分が一番の時はいいですが、そうではない時に辛いです。相手の価値観に全て迎合するのではなく、自分は自分と思いましょう。

 

・就活生に向けたメッセージ

 例え、自分をいい風に見せても、面接をしているのは人事のプロですから、すぐにばれますし、自分を高く見せるというのは、劣等感の裏返しだと思います。逆に、自分に自信がないと思うのは、産んでくれた親に失礼です。親にとって、あなたは唯一無二の存在で、大切に思っています。自分を育ててくれた人たちの愛情に応えるという意味で、やはり自信をもって欲しいと思います。受けた分の愛情があなたのパワーになっていますから。

 また、会社のネームバリューにとらわれず、その会社で何をするか、自分の学んできたことをどう活かすかということが次のステージに上がるための考え方ではないでしょうか。

 自分の価値を信じて育ててきてくれた自分の周りの人たちの愛情を信じて頑張れば、気に入られようとする必要ありません。40代、50代もとても面白いです。そのため、20代で自分の思い通りにならなくても、自分を責めないでください。

 

 

 インタビューした私は、子育てをされている女性社長に取材をしたことが初めてでした。女性であることで、母親になるという貴重な経験ができたという堤様のお考えがとても印象的でした。ぜひ、就活女子会にお呼びしたいと思います!

 今回はお時間いただき、誠にありがとうございました!

 

 

 今回取材させていただいた株式会社キャリア・マム様の事業のひとつに、「保育室を併設したコワーキングCoCoプレイス」がございます。

 お子さんをお持ちの方も、そうでない方も、女性も男性も、学生さんもシニアの方も、どなたでもご利用できます。電源・Wi-Fi・印刷機等のご用意もございます。詳しくはこちら
 たくさんのセミナー・交流会・イベント等も企画されています。

 ホームページより、混雑状況も確認できることがありがたいですね!

 みなさんぜひチェックしてください!

関連記事

PAGE TOP